ホテルシェレナの歴史や阪神淡路大震災での被害、耐震構造、建物状況調査について

ホテルシェレナ 復興記録―阪神大震災を経て―

ホテルシェレナ

ホテルシェレナ西館 建物状況調査 要綱書

竹中工務店 2007年10月






<別添2>


用語の定義

各用語の意味は以下の通りとする。

・地震による予想最大損失率(PML)
一般的に金融・保険業界で利用されている地震影響損失の指標を指し、被災後の建物を被災前の状態に復旧すると仮定した場合の補修工事費用の総建替え工事費に対する割合を示す。なお、この指標には家具・什器や建物内の物品は対象外とする。また、水や火災による損害をはじめ、被災者に対する補償、営業中断による損失などの二次的損失は考慮しない。
・情報収集
対象部位、部材の診断に必要な情報の収集をいう。本業務では入手した竣工図書、修繕・更新履歴、メンテナンス履歴等の保全記録およびこれらに関連する資料によるものをいう。
・現地調査
1次診断の範囲で行なう、現地の劣化状況の目視、指触等によるもの、及び、関係者からのインタビューによるものをいう。
・診 断
情報収集や現地調査の結果に基づいて対象部位の修繕・更新の要否を判定することをいう。
・目 視
目視とは原則として視力1.0 以上の調査者が対象物から1m 以内に接近して行うことをいう。この場合、調査のため特別な仮設物を設置することは想定しないため、接近することが不可能な場合には、双眼鏡(5~10 倍程度)などを使用する場合も含む。1m 以内に接近しての観察を原則とし、ある劣化現象がある面積(外壁仕上げの浮きやはがれ)を観察する場合には、適正な距離から行うものとする。防水・シーリング・外壁仕上げの目視調査は全数精査するものではない。また対象範囲は窓、屋外階段廻りなどを利用して調査者がアクセスできる範囲とする。
・指 触
指触は対象部位や部材の硬化や浮きなどの程度を知るために直接指で触れることをいう。目視と同様、対象範囲は窓、屋外階段廻りなどを利用して調査者がアクセスできる範囲とする。
・聴覚判断
機械や器具が作動する際の発生音等を特別な用具を用いずに聴き、明らかな異常音の有無により調査対象の不具合を判断することをいう。
・劣 化
物理的、化学的および生物的要因により、部材・部品の性能が低下することをいう。具体的には風雨、日射による変質・変形・腐食・発錆・退色、塵埃・有毒ガスによる汚染・腐食・変質およびカビなどによる腐食・変質などをいう。なお、地震や火災等の災害による性能の低下は含まない。
・修 繕
劣化した部材、部品・機器などの性能・機能を原状あるいは実用上支障のない状態までに回復させること。但し保守の範囲に含まれる定期的な小部品の取替えなどは除く
・更 新
劣化した部材・部品や機器などを新しいものに取替えること
・改 修
劣化した建築物などの性能、機能を初期の水準以上に改善すること

・不 具 合
診断により修繕・更新の必要があると判定された部位や部材のことをいう。
・再調達価格
対象建物を同グレード(構造と主な外装仕上げ材でグレードを種別する)、同規模(階数、延 べ床面積で規模を種別する)程度で、同じ敷地に現在調達 (建設)すると仮に想定した場 合の対象部位だけの標準的な費用の総和をいう。なお、「対象建物の建設時との敷地条 件の変化」、「用途地域の変化による建物用途の不適合や建ぺい率・容積率の不適合」、 「建築基準法をはじめとした関係法令の改正による建物形態その他の不適合」などは考慮 しない。

以上