ホテルシェレナの歴史や阪神淡路大震災での被害、耐震構造、建物状況調査について

ホテルシェレナ 復興記録―阪神大震災を経て―

ホテルシェレナ

ホテルシェレナ西館 建物状況調査 要綱書

竹中工務店 2007年10月






<別添3>

1次診断、第1 フェーズ調査の概要
一般的に日本で行われている不動産の売買・ 証券化における建物状況調査の診断レベルは、下記の1 次診断又は第1 フェーズ調査である。1次診断又は第1フェーズ調査の結果により詳細な調査が必要となる調査項目や部位については、注文者の判断により、別途、2次診断又は第2フェーズ調査を実施し、更に詳細な調査が必要となる場合は、3次診断又は第3フェーズ調査を実施することとなる。

(例1)建物劣化診断調査

  1次診断 2次診断 3次診断>
目的 概況診断・保全診断 劣化診断 劣化診断
  出来るだけ広い範囲を対象に、各種の劣化状況の概要を把握し、修繕の要否を判断するための資料作成を目的とする 1次診断によって修繕の要否が判断出来なかった時に行い、修繕の要否を判断するためのより詳細な資料作成を目的とする 2次診断によって修繕の要否が判断出来なかった時に行い、修繕の要否を判断するためのより高度で詳細な資料作成を目的とする
内容 総括的な内容の診断 中程度の診断 詳細な診断
行為者 一般的な建築技術者 専門技術者 高度な専門技術者
方法 目視、体感、問診 非破壊試験が中心 破壊試験を含む
  a) 出来るだけ多くの劣化現象と診断項目を対象として」総合的に行う
b) 目視観察、打音あるいは指触などの簡易な実測を行う他、現況と設計図書などとの照合・確認および管理者からの情報収集を行い、各種劣化状況を把握する
a)1 次劣化調査の結果に基づき選定された劣化現象と診断項目とを対象として行う
b) 劣化、損傷などの調査・診断のための測定・試験は、比較的簡易な器具を使用し、主に非破壊試験で行う
a)2 次劣化調査の結果に基づき選定された劣化現象と診断項目とを対象として行う
b) 劣化、損傷などの調査・診断のための測定・試験は、比較的高度な器具を使用し、破壊試験の含めて行う
足場 足場準備せず 脚立程度の足場 大がかりな足場
仕上材 仕上材撤去せず 仕上材のはつり 躯体からの試料の抜き取り
結果の表示 記述および計数 計量 計量
運用 各劣化現象共通の診断 各劣化現象個別の診断 各劣化現象個別の診断

例 コンクリート

  1次診断 2次診断 3次診断
1. 中性化 中性化深さは測定しない シュミットハンマーで表面硬度測定し、コンクリートをはつり薬液で中性化深さを測定 コア抜きをし、圧縮強度試験を行う。更にコアを薬液で中性化深さを測定
2. 鉄筋腐食 表面の赤錆発生の有無を観察 ひび割れ発生面の鉄筋腐食の有無を観察 上記に基づき鉄筋を観察
3. ひび割れ 発生の有無を観察 巾と長さを測定(一方位の壁面) 巾と長さを測定(全方位の壁面)
4. 漏水 外壁の漏水有無を観察 漏水が認められると、全体について割合を求める( 屋根・外壁・地下室) 躯体からコアを採取して直接の圧縮強度試験を行
5. 強度劣化 指触診断 シュミットハンマーで躯体コンクリート表面硬度測定 コア抜きをし、直接の圧縮強度試験を行
6. 大たわみ 大たわみの有無を観察 定規などを用いて測定 載荷試験を行う

日本建築学会発行: 建設物の調査・劣化診断・修繕の考え方(案)・同解説

(例2)耐震診断

  1次診断 2次診断 3次診断
診断基準 柱・壁のコンクリート断面積から診断 柱・ 壁のコンクリート断面積と配筋量から診断 架構の終局耐力と破壊モードから診断

(例3)土壌環境調査

第1フェーズ調査 第2フェーズ調査 第3フェーズ調査
目的 資料等調査 概況調査 詳細調査
対象敷地内において対象物質が浸透したおそれのある場所についての情報や、概況調査を適切に行なうための情報を収集する。 資料等調査に基づき想定された対象物質による、土壌・地下水汚染の有無の評価を行ない、詳細調査の計画立案に資する情報を得る。 資料等調査及び概況調査の結果を踏まえ、ボーリング調査により土壌・地下水汚染の3 次元分布を把握し、対策を取るべき範囲を確定する。
内容 ・現在過去の土地利用調査
・現在過去の対象物質使用状況
・現在過去の対象物質排出状況
・水文地質状況
・表層土壌の汚染状況調査
・既設井戸の地下水汚染調査
・地質調査
・土壌汚染調査
・地下水汚染調査